手軽にできる薬膳のお話<1月号>
2022/01/01
2022年が始まりました。心新たに何かを決断したり始めたり。新年だからこそ明るい一年になるようスタートしたいですね。そのためには、健康であることが肝要ですね。
1月は1年で一番寒い季節です。5日に小寒、17日が冬の土用期間に入り、20日に大寒を迎えます。小寒から9日目に寒九の水と呼び、この日に汲んだ水は雑菌が一番少なく薬になると云われていました。また、大寒の朝、産み落とされた卵は大寒卵といい縁起物とされています。昔は冬に栄養が不十分になりやすかったので、栄養豊富な卵を摂ることが健康の秘訣だったのですね。修験僧は、寒行で谷に打たれ心身の鍛錬を行います。全国各地に滝行は残っており、私もコロナ前に八海山尊神社の滝行に行きましたね。
このように、古来より健康に働きかける慣習が残っているように、いかに健康的に過ごすかがカギになります。
まず体を冷やさないこと。体を良く温めましょう。そして、土用と重なるので無理をせず体を慈しんでくださいね。
体を温める季節の食材は、ねぎ、にら、さば、ぶりなどがおすすめです。身近な生薬では、シナモン、松の実、金柑があります。
滋養強壮に役立つ食材は、ニラ、蓮根、牡蠣、イカ、鯖や鶏肉、豚肉、卵などもおすすめです。
それでは、身近な食材を上手に取り入れ、健康な毎日をお過ごしくださいね。
<おすすめメニュー>
寄せ鍋、ぶたキャベツ鍋、牡蠣鍋、チゲなどの鍋類、薬味たっぷり焼肉、豚汁、カレーなど
前橋市本町2-5-4 二階
薬膳イタリアンレストラン
LA ITAMESHIオーナーシェフ
国際薬膳食育師・薬膳調整師
松井 克行