手軽にできる薬膳のお話<1月号> 
2023/01/01 
寒波により各地で影響を受けた年末を経て2023年が始まりました。
1月は6日の小寒、20日の大寒という節目があります。これは一番寒い季節となります。そして、17日~土用という季節の変わり目を迎えます

小寒から9日目を寒九といい、この日に汲んだ水は『寒九の水』といい雑菌が一番少なく薬になると云われていました。また、大寒の朝に産んだ卵は『大寒卵』といい縁起物です。昔は冬に栄養不足になりやすく、栄養豊富な卵を摂ることが健康の秘訣でした。
このように昔から健康に働きかける慣習が残っているように、1月はいかに健康的に過ごすかがカギになります。特に今年は、コロナとインフルエンザが同時に感染拡大しているので、より一層の注意が必要です。

第一に体を冷やさないこと。体温が1℃下がると免疫力が37%弱まります。逆に1℃上がると免疫力が最大5倍強まるといわれます。ですからしっかり体を温めましょう。そして、土用はしっかり滋養に努めましょう。
体を温める季節の食材は、ねぎ、にら、わさび、鯛、さば、鮭、ぶり、ムール貝などがおすすめです。米麹、酒粕、クミン、酢なども摂りたい食材です。身近な生薬では、シナモン、松の実、からし、クローブ、ナツメグ、ミカンの皮、金柑があります。飲み物は、紅茶、日本酒、焼酎が体を温めます。
それでは、身近な食材を上手に取り入れ、健康な毎日をお過ごしくださいね。

おすすめメニュー
カレー、石狩鍋、湯豆腐、粕汁、キムチ、牡蠣とほうれん草グラタンなど

前橋市本町2-5-4 二階
薬膳イタリアンレストラン  
LA ITAMESHIオーナーシェフ
国際薬膳食育師
薬膳調整師
薬酒マイスター
松井 克行